fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

「日中米関係」 2013/05/18

 「親しき顔をして近づいてくるものには用心せよ」というのは、「いい人の善意にあふれる」今の日本では、心しなくてはいけない教訓であるのですが、もはや、のれんに腕押しですね。友好、友人、ヒューマニティというものを最大に効果的に使ったのが、20世紀以降のアメリカであったと思います。(そういう面では、人間の行動というのは「離れて見るとわかりやすい」のでしょう。「敵の敵は味方」ともいいます)

 日本と韓国、中国の対立は、この三カ国が仲良くしては、困る国によって仕掛けられているのです。それはアメリカやヨーロッパの総意だということです。ですから、嫌韓、嫌中などとんでもないことです。

 困っている人や国を助ける、しかし、困るように追い込んだのも、アメリカである場合が多いのです。共産主義国はじめ、仮想敵国をつくり、対立を生じさせ、あるときは、国を二分して不安を煽り、望む状況へもっていく。そうなるとアメリカだけではないのですが、ゼロからヴィジョンを高く掲げて、そこで動いてきた国は、新天地であっただけに、どこよりもしがらみなしに試行=実行できたのでしょう。今なおアメリカは戦略の大家で、ほとんど全ての事件に関与しているとさえ思われるのです。まさに嫌米の立場のような発言になりましたが、アメリカ人というより、アメリカを支配している者たちに気づかなくてはいけないと思うのです。