fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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「アベノミクス 白から黒へ」 2013/04/10

何もしていないのに、円安で株が上がっただけなのに、イメージや気分というのは怖いものです。円が5円下がるごとに、千円、株が上がるとやらで、1ドル80円→9,000円。85円→10,000円、90円→11,000円、100円→13,000円と大体合っています。
 北朝鮮の挑発はアメリカが韓国と仕掛けたのですが、日本の軍備増強やお金のひき出しといつもタイミングが合っているのです。そういえば、憲法九条に圧力をかけていた公文書があったとか。どれだけ「世界のPOLICE」の肩書の下でアメリカは表に出せない策略をめぐらしてきたのでしょう。アメリカの言いなりの日本や韓国と違って、北朝鮮の自らの国を自ら守ろうとしていて、核を絶対に手放そうとしない態度は見上げたものでもありましょう。結局は、アメリカの国益に合わないために戦争がひき起こされていく―という20世紀の構図のままいくのでしょうか。

 国内では選挙の定数是正のフェアさと小選挙区制のこと、「異次元の緩和」は異常の狂気の沙汰なのに、どうして浮かれていられるのかわかりません。「ええじゃないか」の気分でしょうか。それなりに安く暮らせるようになったのに、政府とアメリカは、インフレにして、バブルをはじけさせて、また富の再分配をするようです。けれど、その富の行きつく先は、またアメリカでしょう。お金が回らないのがデフレの悪いところですが、企業がこれだけ内部に貯め込み、高齢者も貯金して、銀行も貸し出さないというのに、これでは特定の一部が儲けるようになるのは明らかでしょう。
 供給が需要を上まわった元でのデフレなのですから、これまでのようにはいかないのです。さらに貧富に二極化して、社会状況が不安定になるのは避けられないといえます。日本人の預金をリスク商品に誘導してアメリカへ流す、20年前と同じ国家ぐるみの「オレオレ詐欺」に、またのせられているのに、と思います。しかし、ものづくり中心でない世の中となると、二極化していくのは避けられない―どう政治や法で対処していくかです。

 地震変動?自然災害?の多い日本において、次に起きるのは天災か人災か。

 なかなか安らげない人の世となりにけり。

 P.S.私の友人はアーリーリタイアしたあと、今は年金でゆうゆうライフを楽しんでいます。本当に月に十万円もあれば充分だそうで、自炊で趣味三昧の毎日を元気に過ごしています。