fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

「哀悼、哀歌 2009.大晦(おおつごもり)」

人間のプライドとて 大きくなるとて
人間ならばゆえ ウハウハと
人のためとすかしてみれば 自分のため

知りつつもできないことを学ぶかな
知りつつも知らないことを学ぶべし
知るとは 知らざりけり

頭を垂れて 開いて生きる
30年前の単語 ふと思い出して懐かしむ
先行きし友の 影を踏ませてもらう
今日ここに生きる我は 生きている

嫌なことは 我の心が嫌なこと
去りし人を 思いやるため 去りしかな
死に別れしなくとも 生き別れてたじゃないか
誰が我をして 詠ませしかな

無心に 無二に 無となれ
人に言うは 我に言うこと

悪人といわれる人に我似てし
悪人といわれるときに安堵する
いい人にならじといい人ぶる
悪人にならじというのが悪人ぞ

寝入るのは死に入るもの
目覚めなば死
死なざらば生
生きていねば死

他人に生きるように 己を生かす
己を生かすとは 他人に生きること
他人はこの世にも 後の世にもいる
他人がいるから 我がいる
我が滅びても 他人がいる

いとおしきは 他人の汝かな
自分以外の人 皆 神様なり
神 君臨して自然となる
何を言われても一理あり
許して許される
許しつつ神となる

先に行くとは 我をおいていくことかえ
先逝くとは 我残されることかえ

嘆いても一人 息しても一人
放さない武器 放さぬペン
残したのは 誰の屁だったのか
逃亡の放屁ならでかくてよい

つながりたいって つながっていない
我も海の子 白髪の
人の雨になれよとおふくろさん

歌うな目覚まし 我気ざまし
毎日、目は醒めるのに、心は醒めぬ
発心、発心、発心こそ

けどられぬよう歩け 猫のごとく
けどられぬよう降りろ 犬のごとく
所詮 猫に及ばず 人の生
所詮 犬にかなわず 人の心

犬のように歩め 猫のようにひそめ
頭を垂れられない 直立歩行

人生ささやかな朝でいい
太陽は見えなくてもあればいい

恵みをもたらせ 人の世に 人の心に
人が明るくなるのを天職という
心に光明 闇あればこそ
そこには 希望あり
そこには もう一度眠れ
もう一つの人生を

 

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