いじめヨイトマケ(5)

親や先生がもう少し理不尽に人間らしかったら、もっと不真面目だったら、
子供も死ぬという真面目さを投げられたかもしれない。牧師も僧もいない日本。
学校関係や世間にいるのでない人が必要なときもある。日本は判官びいきだから、
死んだ子も、その親も絶対正義のように、まわりは思う。誰も何もいえない。
あたしゃ、いじめに関わって自殺させたといわれる子の心も同情を禁じえない。
もっと、ひどくいじめられて生きている子もいたし、自分もそうだったのに。
まさか死ぬとは思わなかったと、びっくりしている。自ら死を選んだのは、
一方的に殺される子よりもまだよいという救いくらい、これから長く生きる子に残しておけよ。いじめる側といじめられる側と黒白で二分するのも問題だ。