作品とその背景の事情を併記するところに、賛否両論というより、あたしはどう感じようと、こういうものがあり、何かを考えさせる契機を作る、そのために必要という立場。
よしあしなどわからないのだから、ないより、あること。なくすよりも、残すことが、大切と思う。こうして私も考え、つづり、また誰かが読み、何かを残してくれる。
「男たちの大和」で「残る奴がいるから死ぬ意味もある」と。
思わず、私は手を合わせた。原爆ドームに、大和に、無言の絵に、そんな旅だった。
画学生は画を残した。そのとき歌は、何を残せた?
だから、今、歌わないと、ね。