名古屋は、空港開設ブームにわいている。劇団の仕事でちょこちょこよるが、
いつもこの地は、あたしに海外から日本へ戻ってきたような、平成から昭和に戻ったような安堵とともに、どうしようもない思いをつきつけてくるのよね。でも、それを味わって必要を感じる。そこで、駅前の安ホテルに泊まる。
ユースホステルみたいで、海外のホテルを思い出す。
60歳をとうに越えた漫才師のような人の洋食屋でミソカツを食べる。
それにしてもなぜこんなに散髪屋が多いのかしら。それに負けて髪を切る。
1700円とか2000円、やっとみつけた喫茶店で、カップ皿にこぼされたコーヒーを飲む。
駅前もスタジオ前もホテル前もファッションヘルス。
ぐちっているのではなく、なつかしんでいる。
あたしは、海外が多いから、この傍若無人そのインターナショナル性は好き。
幼稚園まで4年ほどここに住んだことがあるから、名古屋人の味方なのよ。