fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

05.文化・芸術・スポーツ・日本人

表現のジレンマ(3)

私のレッスンやトレーナーへの提案には、こうしたことは一切、入れていません。個人の信条やポリシーは大切ですが、私の場合に限っていうと、現場には関係ありません。パーティで政治や宗教に触れないのと同じです。相手の信条は尊重しており、私がこうして…

表現のジレンマ(2)

今もいろんな人と関わり、仕事も生活もしています。私の発言が、そういう人に迷惑をかけてはいけないと表現について配慮せざるをえないこともあります。スタッフや仲間、あるいは関係者には全く異なる意見をもつ人もいるでしょう。ですから、異論などがあれ…

表現のジレンマ(1)

ときに、私のこういう発言が、反感を、あるいは心地よくない感情を呼び起こすこともあることも知っています。表現する以上、それは仕方のないことであり、真意を伝える努力は惜しまないが、いつも微力なのを感じています。むしろ私自身が、不快な意見やメデ…

伝える義務

今「蟹工船」が売れているっていうけど、もっともっと過酷な現実があり、それと向き合って人は生きてきた。あたしもそういう今をつくった過去の人たち、日本の周りの世界の人たちに、たくさんのエネルギーをもらって生きてきた。世界中まわれなくとも、古典…

公と私

「おふくろさん」を歌っていた森進一さんに、先頃、逝世した作詞家 川内康範氏は、歌うのを禁じた。「『森進一のおふくろさん』として根付いている」という発言が、彼の態度や対応とともに、許せなかったといわれているのだが・・・。森進一の母というつもり…

邂逅(2) 桂文珍さん

人生で、一、二度、現れる人やそのときのことばを受け止め、自分の考え方や行動を変えられるかがもっとも大切なこと。文珍さんは、やすきよ漫才ブームの中で、引くことを覚えて変わる。「つっかけると、やるほどダメ、はずしていくと、ポイントがガンとくる…

邂逅(1) 桂文珍さん

ネタづくりと古典のつくりなおしをしてきた文珍さん。「表を歩いていて、変だなと思い、心が揺れる瞬間、たいがいネタになる。」17本ほどTV番組をかかえていたとき、対談で、寛美さんが「あんた、恐いことしまんなあ。そんなもの皆、終わりまっせ。あんた…

書き写す文化

「15Cまで声出さずには読めなかったのが、活版印刷で黙読となり、声の文化がなくなっていく」というのを、松岡正剛氏が述べていた。エリートの師、プライドのある先生がいなくなってきた日本です。実業界と書生を育てるようにしていた、江戸 河井(長田)…

花見といえば、桜。靖国神社へ。 「花かげに つどへる人も たたかひにいでにし人の うへやいふらむ」(明治天皇御製) 千鳥ヶ渕の花見を桜狩りともいう。十数年ぶりに、かつ吉でカツを。花にも活力を得る。花びらには、ビタミン、ミネラルがあり、それを酒に…

このごろのことば

人生の三大事なこと 「考えること」「行動すること」「続けること」 (郷ひろみ)「キャラクターで大きくしてから、パーソナルにしないと小さくなる」(神山繁 78歳) これは、さすがのことば。たとえば、偉人キャラを演じることで、大人物の役で威厳がつく…

地球滅亡のシナリオ(3)

つまり、おらが村、おらが町、おらが藩、おらが国が滅ぶとの心配が、今や「おらたちが地球」が滅びかねない、いや「おらたち人類」よね。「さよなら人類」は、5年ほど前に、解散しちまった「たま」の地球、いや木星創世記物語だったけど、滅亡へのシナリオ…

地球滅亡のシナリオ(2)

「ダイハード4.0」でもわかるとおり、いかに21世紀になって、20世紀の大発展した世界が、逆にセキュリティに弱くなってきているのがわかってきたのよね。あたしの感覚じゃ、ここ10年は20世紀の100年とはいえなくとも、ゆうに30年の変化以上のことが起きたし…

地球滅亡のシナリオ(1)

最近やたらと環境や遺伝子問題で、一歩誤ると地球滅亡という大テーマにすごく元気で早く走って追いかけてくるゾンビたちが登場してきて、近未来ものが、ホラーに分類されるようになってきたのよね。近未来は、ホラーか、ほらかって、ほらあ。

堺すすむの「なんでか」

堺すすむの「なんでかフラメンコ」ギター。ことばダジャレの名手、主として促音、撥音を抜かすパターン。たとえば、勝ったかな→カタカナ 4桁→ヨケタ をもぐりこませる。

「ダ・カーポ」廃刊

「ダ・カーポ」26年間で休刊。あたしは何人の記者と何ページ載せていただいたかしら。雑誌の中では一番多かったような気がする。最終号に連載者たちの謝辞が並ぶが、確かに、連載によって学ばされることも多いのよね。「ダ・カーポ」というと、先にあの“ダ・…

アイ・ラブ・レノン

ドキュメンタリー映画「アメリカVSジョンレノン PEACE BED」は、オノ・ヨーコの可愛さがよく出ていた。ジョンの純粋さと言葉のメッセージ性が強い影響を人々に及ぼす。ベトナム、ニクソンと今のイラク、ブッシュと似た構図。となると、今のジョン・レノンは…

適塾と緒方洪庵の話(2)

当時の不治の病、天然痘克服に尽力し、手痘を入手する。しかし、牛痘で牛になると悪説が流布され、一人もこなくなった。閉鎖の危機、仲間の医師も去る。7日以内に人から人へ打たないと、途絶えるところだった。ものごとの本質を見極めて、人を動かす。自戒…

適塾と緒方洪庵の話(1)

緒方洪庵 1810年生。8歳で天然痘を患い、九死に一生を得る。体が弱く、武士の子なのに、武芸で身を立てられないことからのコンプレックス。適塾では、塾生の自立を目指し、オランダ語の基礎だけ、それを学び、どう生きていくかは委ねる。環境だけを与え、自…

「愛情と覚悟をもって」(3)

「最後まで手を抜かなかったね」ここから(あなたの)漫画になるから、次はこれ以上のものできないと思うが、過去の栄光、実績にすがらないことが大切なのだ。そういう人に次がある。「自分を表わすということをどう考えるか。その強い意志がないとものはつ…

「愛情と覚悟をもって」(2)

「見極めることは、修羅場でやっていけるか。途中でいやになってしまったときにやっていけるか」「主人公の表情が全部いい人になっている。何を考えているのかわからない、その複雑な表情に惹かれる。普通すぎる、生きていない。ありそうなものをどこかから…

「愛情と覚悟をもって」(1)

わかりにくいものをわかりやすく描く。複雑なものしか喜ばない。漫画編集者の長崎尚志さん。 1.わかりにくいものを選ぶ2.裏切りながら安心させる(こうなると思ったのに、どうしてこうなったのか。でも最後は一致)

「アホでマヌケな大統領選(5)」

退役兵に立たせて、感謝をして、持ちあげた上に、必要もない危険な場所へ石油企業の為に送ったことを強調して、合衆国を代表して謝罪する。なんと見事なロジックとすり替え。いつも、私がアメリカ人やアメリカ人の小説の映画を、ストーリーで感心して、感動…

「アホでマヌケな大統領選(4)」

このときのムーア論法としては、ユタはアメリカの一部という事実をつきつけ、アメリカの権利章典を持ち出す。言論の自由と、表現の自由、信教の自由、さらにユタの根っこにある、話す人間と聞きたい人間がいるのに、妨害することへの非難。共和党支持者に対…

「アホでマヌケな大統領選(3)」

結局、自分の敵の主張は聞きにいくかいかないかが度量か?ムーアの登場、学生への感謝、拍手させ、あらゆる見解に触れる。脅迫、殺人予告、買収と、相手を事実を誇張して貶め、「ここの学生は圧力に屈しない」ともちあげる。しかし、選挙はともかく、この映…

「アホでマヌケな大統領選(2)」

まず、9日前、ブッシュ側のハンティ氏。ムーアの講演料が4万ドルとか。ハンティ氏は講演料なしでも、交通費がプライベートジェットで5万ドル。「20歳でリベラルでなければ情熱がないといわれる。」「40歳で保守でないと頭が悪いといわれる。」と、FlipFlopを…

「アホでマヌケな大統領選(1)」

2004年9月 ブッシュとケリーとの大統領選の2週間前、モルモン教徒が切り開いたユタ州、オレゴン。今も75%共和党支持が13分の12を占める。そこでマイケルムーアのUVSC(UtahValleyStateCollege)での講演招聘をめぐるてん末。

理論ありきの巨匠

黒川紀章さんは、昭和35年、26歳で「プレファブ住宅」を出版。建築での仕事はなかったが、まず文筆で建築現場よりも才能を発揮する。行動建築論、理論だけで第一人者となった。外車、アストンマーチを日本で最初に輸入する。東芝、IHI館を手がける。建築…

マイケル・ムーアの「シッコ」(2)

それにしても、キューバもフランスも、ちょっと理想的に膨らませすぎていて、少なくともフランスの学生のデモを国民を政府が恐れていて、アメリカはその逆というのは?で、この映画が撮れるんだし、でも大したことない映画でも、公開禁止にするし(あの「グ…

マイケル・ムーアの「シッコ」(1)

マイケル・ムーアのアメリカの保険、医療業界編。日本でも、救急車でまわったあげく流産とか、転院を3ヶ月でたらい回しとか、生命保険がおりない、未払いとか、あたしゃ、20年ほど前から指摘してきたけど、まあ、キューバがなつかしかった。でも、よく聞…

盛岡角館紀行(3)

高村山荘は、「わがこころは いま大風の如く 君にむかへり」妻の死後、高村光太郎がひっそりと暮らした山中の小屋。『「助けて」と、大きな声が身を守る』とは、花巻市標語。大きな声だそう。角館の武家屋敷通り。青柳家はレコード、オルゴールのコレクショ…