fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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日本人の向上心と美点

日本人は、第二次大戦後だけでなく、江戸時代など、世界でも稀に見るほど長く戦争を避けてきた時期がたびたびありました。平安、室町、江戸、大正と、木村尚三郎氏が、女時と言った、平和な時期が、戦乱の男時と交互に来たわけです。

日本の場合、庶民もまた、文化の担い手でした。そのせいもあってか、あまり物欲で贅を尽くすようにはならず、物質的なものに走りませんでした。たびたび、倹約令も出されました。

外でなく内に向かっているところでの精神的な満足があり、それを大切にしました。

他人に対する競争心や敵愾心でなく、占有欲や所有欲でなく、向上心に集約していったわけです。それは、まさしく日本人の美点なのでしょう。

芸術の秋 内橋克人氏とさいとうたかを氏逝去

芸術の秋となりました。コロナは、枯葉のように消えずに、
昨年は冬を超えました。今年はどうなるのでしょう。
 
内橋氏の著作では「尊敬おく能わざる企業」が印象に残っています。その後、グローバル化の進む日本で、一貫して新自由主義を批判、私にローカルのコミュニティでの共生に目を向けることを教えてくれました。その正しさは、このコロナ禍でも実証されました。私たちは、マスクからワクチンまで国外に頼らないと入手できないような国にしてしまっていたわけです。
 
ゴルゴ13は、飛行機での時間を潰すのに、とても助けていただきました。海外も遠方となると、アメリカなどで乗り換えて2日がかりです。12時間以上の飛行時間となると、6時間寝ても、まだ6時間、あります。30代の頃までは、今ではよくぞと思うほど、原稿を書いたり直したり、文庫本や新書を読みまくったりしていたのですが。あるときから、眠るようになり、起きても、そのようなことができなくなりました。閉所高所拘束下で、持て余す時間に心身ともに苛まれ始めたのです。結局、文庫になったゴルゴ13が、もっとも役に立ちました。
お二人に御礼申し上げます。ご冥福を。
 
芸術の秋、横尾忠則展、曽我蕭白からのコンセプトを得た絵など、狂気めいているところに惹かれました。天井桟敷唐十郎などのポスターも懐かしかったです。
天王洲アイルの方のチームラボ、バンクシー展と、全開。
 
 

















大きな宗教の時代へ

大雑把な捉え方ですが、

かつての宗教の時代は、科学や技術にとって代わられ、

経済の時代となりました。

そして、芸術や哲学、つまり、文化の時代となり、

次にまた、宗教の時代に、なりそうに思います。

 

これは以前、「21世紀は、宗教の時代」

と言われたのとは、全く違う意味で

(その頃は、冷戦が終結し、

キリスト教に対してのイスラム教をはじめ、

他の宗教との競合のようなことでした。)

大きな宗教で動いていくように思います。

 

既存の宗教は、もう全て廃れていく、

あるいは違う形になっていくでしょう。

人口でみる人類の繁栄

人類は、紀元0年くらいに2億人、18世紀から増大し、20世紀後半から現在にかけて30億人から77億人に急増しました。

国連の2019年版データブックレットの予測では2050年に97億人、2100年210億人で頭打ちです。

出生児平均寿命は、1990年64.2歳から2019年には72.6歳へ延び、2050年に77.1歳に延びるそうです。

 

日本人は、1967年に1億人を超え2008年1億2808万人ピークです。2048年に1億人を割り込み、2060年には8674万人と見込まれています。

日本人の平均寿命は、今年の最新データでは、男性が81.64歳、女性が87.74歳で、過去最長です。女性は香港に次いで2位、男性は香港、スイスに次いで3位です。コロナ禍とはいえ、インフルエンザで亡くなる人が少なかったために、伸びとなりました。

 

野生の大型動物は、一種類につき百万頭以上が減少していますが、人に役立つ家畜は、50億頭近くに増加しました。

つまり、地球は、この2千年ほどは、人間の王国なのです。

 

秘儀と制限

身体性に惹かれていくのは、しぜんなことであり、ときに魅力的かつ快感を伴うものです。

ハタ・ヨーガはまだしも、クンダリニ・ヨーガやラージャ・ヨーガは、チベット密教やインド密教へつながっていきます。その点では、大いに注意することで、密教などと同じです。密というのは、秘密でもあり、奥深く底のないことなのです。そうした修行は芸事などと同じものを宿しているといえます。快と苦、の世界ゆえに、です。

つまるところ、秘儀であり秘技なのです。誰もに簡単に教えてはよくないこととされているのは、そのためです。

 

強く自分を律することができないと、ハマったままに抜けられなくなる、社会的に立ち戻れなくなる人もいます。それは、ドラッグなどへの依存と同じです。脳の中も似た状態になるのですから、当然です。それゆえ、禁じられていることが多いのです。

 

わかりにくければ、大分、安易な例になりますが、年齢による視聴制限などを考えてください。。映画では、レイティングでのR-18、R-15、PG-12、Restricted、Parental Guidanceですね。人によっては、10代以前には、場面によって想定外の影響を被ることがあるからです。身体の発達段階に応じても、野球の変化球、最近は、サッカーヘディングなども危険視され、年齢制限されています。柔道、剣道ほか、格闘技にも多いです。

何でも、自由であればよい、手を出してよいというのでは、ないのです。

 

自分探しの場とスピリチュアル

自分探しなどでスピリチュアルな分野に関心を持つことは悪いことではないのですが、ハマるだけでなく変性意識にまで入ってしまう人もいます。霊媒体質で被暗示性が高い人に多いです。

NLPシャーマニズム関係など、私のまわりにも、そういう人が多かった時期がありました。それ自体は悪いものではありません。それで人生が好転したと信じている人もいますし、それでよいと思うからです。ただ、自らが他人に働きかけるとなると、慎重を期さねばならないでしょう。

ややもすると、迷信や差別に結びついていることもあります。たとえば、輪廻転生と守護霊とは、矛盾するものではないでしょうか。

 

見極めとして、外に言っていることと内で行っていることをよく比べてみるとよいでしょう。不一致のことがほとんどなら、安易に信用しないほうがよいでしょう。

本当のところ、なりたい自分を強く求めるほど、本質から遠ざかるものです。

もう一つ、私は、そこの第一人者でなく、ナンバー2、3の人や、幹部などを見ます。長年いる人や年配の人がいるのか、何年いるのか、そして、その人たちがどんな人か。真面目なだけでなく、ユーモアに富んで、世の中のことをよく学んでいて、自由に発言したり、トップへの批判などを気軽にしているのかなどです。解釈をそれぞれが主体的に行っているなら、よい組織でしょう。これは、会社やコミュニティなどにも通じることでしょう。

絶対的なカリスマ教祖には惹かれることは誰しもあるでしょう。それをダメとは言いませんが、一時でなく長期に見ていくことです。イエスマンしか周りにおかない、あるいは残らないような組織は、発展が期待できません。私たちは未来に生きるのです。

 

まわりにどのような人がいるのかが、自分もまわりにいたいと思うなら、見極めるポイントです。暗く後ろめたそうな雰囲気があるのは言うまでもなく、ただ、演出されたように明るく前向きすぎ、エネルギー全開なのも怪しいのです。

そういうところには直感が鈍っているときに、近づいてしまうものです。それが、よくないのです。外に開かれていて、空気の流れのよいことが、望まれます。

スピリチュアリズムとカルト化

魂が生まれ変わり、そのたびにレベルが上がっていくと考える人たちがいます。

宇宙霊、UFOなど、わからないことについては、否定しません。

だからといって肯定したらよいとは思いませんし、肯定はしません。

でも、絶対に起きないことさえ、絶対にないとは言えないから、起きるかもしれないと言ってしまう人もいるのです。

 カルトは、そうして、オカルトなどに免疫のない人、若者などにはびこるのです。

それは、霊魂の不滅や生まれ変わり、魂の階層をもつような宗教です。

スティーブン・キング「ミスト」に出てくる、皆を煽る狂信者のおばさんを思い出します。

自分が努力して高まるように思うのなら、それぞれ自由に感じたらよいと思います。それでモチベーションとなるのもよいでしょう。

しかし、それを人より高い次元に達した、などと考え、人にそれを説き出したら、要注意なのです。